• 紫陽花

原点を考え直す

こんにちは、折り紙アーティストのコーキです!

今日でフランス渡航クラウドファンディングプロジェクトが公開から丁度1か月を迎えました。

クラウドファンディングが始まってから、僕はなぜ今の人生を歩んでいるのか、なぜ折り紙をやっているのかはたと考え直すことが増え、それについてめずらしくやや真面目に書いてみることにします。

きっかけ

活動していると、

「コーキさんって好きなことで生計を立てていて凄いですね~僕もそんなことしてみたいです!」

なんて言われることが割とあるし、言われなくてもそう思っている人も多そうな気がします。笑

ただ、それを言われた僕は、なぜだか「好きなことで生活をする」という生き方に違和感をどこか感じている気がしていてなんか腑に落ちないんです

こういわれることがなぜ腑に落ちないのか、僕の仕事のモチベーションの原点は何なんでしょうか

原点 ~僕はなぜ折り紙を仕事にしたのか~

アーティストとして開業したのは2020年4月28日。

一般的に大学を卒業した人たちは、4年間で専門的に勉強した内容を就職先として絞り、就活を始めますよね。

僕の大学時代の専攻はロボット工学。ロボットの勉強をしていました。

なので当然ながら在学中は卒業したらロボットエンジニアになるものだと朧気ながら考えていましたが、4年生になった時。

ロボットは4年しか勉強していない。エンジニアになれば技術の高い奴らはたくさんいるだろうし僕技術なんぞは日本の中でおそらく埋もれてしまう。折り紙ならどうか。4歳から折り紙を始め今に至るまで20年。この分野なら日本で競合はかなり少ないだろうし自分の行動力と売り込み次第で世界にだって行けるんじゃないか。

そう考え、独立するに至ります(一般的な社会経験もしておきたいと思い1年会社員を経験しましたが)。

折り紙でなら世界というフィールドに出て挑戦できる。そんなわくわくが偽りのないモチベーションの原点だと思っています。

好きなことだけで生活できるようにしよう!

というのは、そう見えているだけで僕はあまりそのような考え方では動きたくないんです。もっと言うなれば、「自分が楽しければいいや!」みたいな少し利己的な考え方が見える表現だからなのかもしれません。

だってみんな好きなことやってたら社会は回らないし、好きなことをできずに歯を食いしばって生きている人もこのりっぱな日本社会を支えてるわけじゃあないですか

フランス武者修行プロジェクトはエゴじゃないのか

いま実施中のクラウドファンディングプロジェクト、「折り紙アーティストコーキのパリへの挑戦」は、折り紙歴23年の僕が芸術の街パリで成功できるのか(現地で上げた折り紙での収益で帰りの渡航費を稼いで帰ってくるのが成功の条件)という挑戦をみんなで応援して下さい!という企画です。

これがエゴなのではないかというのはとても心に突き刺さる質問なのですが、割と多くの人が僕に抱いているところもあるのではないでしょうか笑

アーティストとして生きている人間の行動がエゴかエゴじゃないかという問題は、実は僕の中ではとても深く慎重に考えている問題なんです。

自己中心的な生き方(エゴ)というと、誰しもが悪い印象を持つはず。

ただ、アーティストのスタンスとしては、自分が思う美しさを表現したいというのは絶対ずらしてはいけない軸としてあって、そこにファンがつくという流れがアーティスト。この場合むしろ世間の流行や需要に答えたプロダクトを創っていては、これはデザイナーの仕事になってしまいます。

なのでアーティストはこの資本主義のシステムの中でエゴが許された存在だとも言えます。

ならば自己中心的な行動ならば何でも許されるのかといわれると決してそうではありません。活動しながら、自分は本当はどうしたいのか。自分が喜びたいことが最終目的地なのか、それともそれが他者に向かうものなのか。慎重に考えなければいけないと思っています。

そのうえでフランスへのチャレンジがエゴかといわれると、結論から答えるとエゴです。

ただこのエゴは作家として真っ当なものだと考えています。

僕が作家活動の中で一番うれしい瞬間というのが、作品が完成した瞬間ももちろんですが、僕が創った作品を喜んでくれたり驚いてくれたりする瞬間、心から「つくってよかった!」と感じるもの。

つまりは相手が喜ぶ様子をみて自分が満たされているので、「人を喜ばせることで自分が楽しくありたい」という、利他があっての利己であることを僕を応援する人たちには分かっていてほしいんです。

さて、

ここにきて再びフランスの話。

僕は世界で折り紙の挑戦をしたいとアーティストになりました。そしてその日がいよいよ来年に迫っています。23年に及ぶ折り紙の歴史が国境を越える日が近づいてきました。

現地でもたくさんの人を楽しませたいし、そんな人たちからたくさんの刺激をうけ新たな作品を制作したい。

そんなわくわくで胸がいっぱいです。

12月29日までやってます。家計的にも出費がかさむ時期かと思いますが無理なく応援できるよという方ぜひぜひ応援よろしくお願いします!

芸術の都、パリで成功するまで帰ってきません!!28歳折り紙アーティストの挑戦。
芸大を出ているわけでも、はたまた芸術の専攻でもない、ただ4歳の頃から23年とり憑かれたように折り紙が好きで世界中の作品を作り、今では折り紙で何でも作れる作家になったこの僕が、この度いよいよ日本を出て芸術の都パリで挑戦をします。ルールは簡単。折り紙で帰りの渡航費を稼ぐこと。達成できなければ帰れません

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