• 紫陽花

おりがみとの出会い

折り紙ブログ

はじめまして、折り紙作家のコーキです!

このブログではインスタグラムでは発信しきれない、イベント、活動報告、作品の作り方、折り紙の小ネタなどを書き綴っていきます

インスタグラムの方では、折り紙作品を見られるのでもし見たければそちらも見てみてくださいー

自己紹介にもあるように、僕は現在折り紙作家として活動しています。

しかし最近折り紙を始めたわけではなく、小さい頃の折り紙との出会いがきっかけで折り紙を始めました。

今日はそんな折り紙との出会いについて少しお話していきます

はじまりはじまりーー^^

4歳の少年、折り紙と出会う

いまはむかし。僕が初めて折り紙を始めたのは記憶にないほど昔のこと。

唯一、僕の家で最古の記録として現存している「おりがみだいすき」の書が実家にあります。

これは僕が5歳か6歳、幼稚園年長さんの時に幼稚園で書いたお習字です。

おそらく折り紙との出会いはそれよりも前だったと思いますが、ある日親がくれた簡単な折り紙の本がとても折っていると楽しく、毎日楽しく折り紙を折っていたことを微かながら記憶しています。

ここまでは日本男児たる者のよくある幼少時代の話ですが、小学校に入学後しばらくして、僕の好奇心の導火線に火をつけた本との出会いがありました。

名著「ビバ!おりがみ」「トップおりがみ」との出会い

図書館の折り紙コーナーを見ていた時、たまたま手に取った折り紙の本が折り紙界隈では知らない者はいない名著、「ビバ!おりがみ」そして「トップ折り紙」でした(最近の折り紙少年たちは知らないかもしれない)。

もちろんその当時そんなことは知りません。

この二冊の本に収録されている作品は「これが本当に一枚の折り紙から作られた作品なのか」と疑う作品、そして難しげな数学の定理。

当時の僕は折り紙と数学がつながるなんて想像もつきません(それ以前にそれが数学だということはその後家に帰って親から聞きました)。

今までのなまやさしい折り紙の本とは明らかに違う雰囲気と、狂気じみたレベル。

代本板を投げ込み、家に帰って夢中で読み漁ったもののひたすらに難しい。しかし思えばこのころから数学への関心が芽生えたように思います。同時に脳みそが理系脳にスイッチされた転換点だったのかもしれません。

折り紙カンブリア時代

2冊の名著を家に持ち帰った日から、明らかに当時の僕の折り紙レベルからすると不可能に近い作品に挑んでいました。(おそらく当時小学校の中学年くらい)

小学生時代は暇な時間が多いので、時を忘れるほど折り紙に浸りこむ時間とエネルギーがあったわけですね。

当時の僕の性格上、できなかったら「何でできないんだ!」「完成するまで絶対やめん!」という性格で、でもかといって両親も難しくてわからず、僕は大泣きに泣きながら毎日折り紙にふけっていたのです。

何日かかったかは覚えていませんが、とても難しかったですが独力で「ビバ!おりがみ」表紙の「悪魔」を作り上げることに成功。(当時の技術としては死ぬほど難しかったが鼻血が出るほど嬉しかった)

この間に積み上げた折り紙のレベルや折り方、そして親が繋げてくれた様々な出会いは、自分の折り紙の技術レベル、感覚を引き上げただけでなく、世界中に折り紙作家がいて、そんな作家が日々素晴らしい、今まで見たこともないような作品を生み出しているんだと知るきっかけにもなったのでした。

まさに僕の人生の中の折り紙の世界を爆発的に広げた折り紙カンブリア時代です笑(悪魔を作って友達に見せるとクラス中から制作依頼が押し寄せて先生からも依頼がきた)。

折り紙は意外と奥深い世界。そして小学校高学年になり、さらなる深い世界を知ることになりました。。

「作る」から「創る」へ

中学と高校は部活でバスケをやっていたいり勉強で、あまりまとまった時間折り紙をすることが無く、折り紙の時間は大学時代まで休止。

大学に入りふとしたタイミングでちょっと難しめの折り紙を作って知り合いに見せると一言、

凄いけどこれを考えた人もっと凄いよね

この言葉がまたしても僕の闘志に火をつけてしまった。

自分にはまだ折り紙を折れても考える頭がない

当時実は大学を休学してオーストラリア留学を計画していたので、まとまった時間がありました。

そこでリゾートバイトをしながら温泉宿で留学資金を蓄えつつ、Twitterや様々な作家さんの発信情報を見て、折り紙の創作理論をこれまた独学で勉強し始めたのでした。

今までは折り方という答えがあったのに比べ、ここからは答えのない世界。

音楽のことは詳しくありませんが、楽譜を見ながらピアノを弾くレベルから、作曲をするレベルになるようなものかもしれません。今までの膨大な経験を理論で紐づける作業は、とにかく動かす思考回路が全く違うんです。

さて、そんなこんなで留学資金も貯まり創作理論と経験が開花したのが留学先。

オーストラリアのアデレードという場所に留学していた僕は、1週間ほどかけて、カンガルーという作品を創作したんですがこの作品を当時通っていた語学学校の先生に見せると、それはそれは喜んでくれて今でも飾ってくれているとのことだそうです。

▲オーストラリアで創作したカエル

▲初めての本格的な創作折り紙。カンガルー

▲カンガルー制作中。後ろは考えた折り筋がどうやったらぴったり入るかの計算

しかし先生も感動してくれたのかもしれませんが、一番感動したのは僕の方。

「自分で考えた作品でここまで人は喜んでくれるのか…!」

もしかするとこの日から、僕の頭は人の作品を作る人間から、自ら価値を創り出すアーティストへと向かっていったのかもしれません。

コメント

  1. あい より:

    Instagramからこちらを拝見させていただきました。
    私も小さな頃から折り紙が好きで、大人になってからはしばらく折り紙から遠ざかっていたのですが、石川県の日本折紙博物館と言うところに行く機会があり、そこで感動し、今とても折り紙にハマっています。
    またまだクオリティが低いので、コーキさんのInstagramなど、今後も楽しみに拝見させていただきます!

    • 折り紙アーティスト コーキ 折り紙デザイナー コーキ より:

      あいさん、ご返信ありがとうございます!
      まさか開いたばかりのブログにコメントが入ると思わず返信が遅れてしまいました、、笑
      実は石川県の折り紙博物館は僕も行ったことがあります。僕の折り紙を通してさらに「折り紙って楽しい」とか、「もう一回あの作品作ってみようかな~」となって下されば僕も幸せです!

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