出展経緯
半年ほど前、デザフェスvol.56(デザインフェスタ)への申し込みが出来る機会があり、ダメもとで応募してみたらなんと応募に通り、、2022年11月19日20日の両日の内20日のみですが出展することになりました。
実は大学生時代折り紙の活動をしていた頃に応募して通らなかった経験があったので、今回の出展決定はとても嬉しく、友達やお世話になってる人たちに「やった!!!デザフェスの応募通ったぞ!」と言って回ったほどでした笑
デザインフェスタ
デザフェスは、アジア最大級のアートイベントだとのことで、各日6000ブースが出店するんだそう。おそらく相当な倍率なのですが審査などはなく、誰でも応募することが出来ます。選考方法は早い者勝ちだと言われていたり、人気作家が優先されたりと言われているようですが詳しいところはよくわかりません。。
とにかくこの二日間は個性的なハンドメイドグッズのブースからライブパフォーマンスなどのアーティストたちが全国から集まり、東京ビッグサイトを埋め尽くし、60000人以上が来場する熱いハンドメイドイベントなのです(確か今回は10万人来てたっけな)。
ヒッチハイク
さて、今回の展示。
出展申し込みが通ったは良かったものの、出店間近になったころ、四月くらいから奈良や福井、広島、東京などに立て続けに仕事で展示や予定があったり人と会うために動きまくっていたこともあり、交通費と交際費と展示費で全財産が人生で二番目にピンチになったため、ヒッチハイクで行くことにしました。
実は学生時代にヒッチハイクは何百台と経験していたので割と緊張とかはそれほどなく、久しぶりな感じで、人の視線が程よいスリルを旅にもたらしてくれました。
というわけで今回のヒッチハイク予定です!
どどん
- 13時浜松の家を出る
- 20時泊めてもらう横浜の友達のシェアハウス到着
今回は折り紙アーティストらしく、新聞紙で作った兜を被って行ったからか面白がってくれる人もいて、学生時代と比べると社会人になりいろいろと経験し話題も増えたからか特に気まずくなることもなく終始楽しいお話が出来ました。
寒空で3時間待ったヒッチハイク道中。。
とはいえ今回はすべてがスムーズにいったわけではありません。
感覚的には一般道でやるヒッチハイクと、高速道路でやるヒッチハイクでは全然拾われる頻度が違います。一般道は信号待ちのコンビニの手前とかでやっていれば見てくれてコンビニに入って拾ってくれるのですが、高速ではそうはいきません。
今回は高速で行くことにしたのですが、高速だと主にサービスエリアかパーキングエリアでボードを持っていることになります。トラック率や仕事中のドライバーが高いということもあったり割と高速の方が反応が冷たい印象があります。。
とはいえ今回の旅は浜松から横浜で200キロほどだったので高速を使えばすぐにつくだろうと思っていました。
しかし人生そう甘くはなかった、、
神奈川の友達と会う予定が20時なのに浜名湖サービスエリアでなんと15時から18時まで待つことに。(まあこれがヒッチハイクなのですが笑)
寒い!周りも暗い!そしてみんなの反応がなぜか冷たい!!なんせ通りがかる車のドライバー、誰も笑ってもくれないしボードすら見てもくれないんですから、、笑
ヒッチハイクは疲れる交通手段なのですが、この疲れは恐らくこういう冷たい視線から来るのでしょう笑
そんな中、一人の外国人から声をかけられました。
彼は話を聞くとフランス人のヒッチハイカーで、愛知県から来たとのことでこれから東京に行くらしい!
ということで二人で東京方面を目指して協力して、車から降りてくるドライバーに話しかけるスタイルでヒッチハイクを再スタートしました。
するとなんと、やさしいご夫婦が拾ってくれることに、、!
こうして様々な出会いを経て何とかかんとか、寒空サービスエリアを攻略したのでした。
やっと東京についた!
「Finally arrived!!」
そう喜んだのはもう時計の短い針がてっぺんをまわった頃。
フランス人ヒッチハイカー、マシューさんと「元気でね!」と別れを告げ、そこからは電車で横浜へ向かい、無事友達と会うことが出来ました。。
良き出会いに乾杯です。
デザフェス初日はお客として前日入り_
デザフェス当日
デザフェス当日。
今回のデザフェスは実は他のワークショップや展示などの準備に手いっぱいで、あまり手を回せず、どんな作品を配置するかは前々日くらいにきめて、新作も全く制作が追い付かない状態での展示となってしまいました。そんなこともあり、出店ができないレベルの準備不足があったらどうしようかと、そんな心配がとても大きかったです。
そんな心配が的中。
デザフェス一週間前、さすがに展示レイアウトを考えていた最中、「まさかブースに机が無いってことないだろうな、、」そう思いデザフェス事務局に問い合わせたところ、まさかの「ついてません」とのこと。
「机が無いのにどうやって展示するんや!!」
しかも備品の申し込み期日はとっくに過ぎてるし、もうどうしようもありません。
ただ幸い時間はある。。
ここでひとつ、冷静になって机が無くても来場者の目を引く展示レイアウトをできないか、考えてみることにしました。
まず机が無いことで、他と違った「異色感」を出せるかもしれない。
そしてパイプ椅子の必要もなくなり、地面に座れます。
地面に座ると硬い床を味方につけられるため巨大折り紙による即興パフォーマンスも同時に見てもらうことができ、しかもお客さんは立てっているため見やすく、何よりただぼーっとパイプ椅子に座っているよりもお客さんとのコミュニケーションのきっかけを作ることが出来ます。
「このレイアウトでいこう!」
ということで本番に挑みました。挑戦も兼ねてということもあり、今回のフェスは緊張しましたね、、
気づいたこと、反省
- 常に折り紙を折っていたのでぼーっとする時間をなくし、コミュニケーションのきっかけにするという意図通り、足を止めてくださった方はとても多かった
- 売れなかった→作品が売れるまでの導線の準備が出来ていなかった。
- 搬入時に作品が傷む上に見栄えが良くなるため次回からはクリアケースと額に作品を入れて搬入する
- 近くで作品を見てくれた人もいたが、やっぱり遠くから見る人も多く、自分と来場者の間に壁を感じた。→毎回展示して徐々に信頼を作り、壁を薄くしていこう
- Twitterの活用をして、自分のキャラクターをもっとたくさん見てもらってデザフェス当日には「あ、Twitterでみました!」と言ってもらえる関係になるのが理想だよね
- 数は少なかったが、あったことはなかったが、自分に会いに来たと言ってくれた人もいて、大きな自信に繋がった。作家同士や、作品をすごいと言ってくれる人間関係がたくさん作れた
まとめ
デザフェスへの出展は初めてで、机の無いブースでの展示という自分の中で経験したことがない挑戦という意義もあり緊張しましたが、出店できて本当に良かったです。
いつも積極的に動いた先には、これからの反省や、わくわくや「こんなことしたい」など動くべき道が見えます。今回の展示はそういった意味で本当に自信がついたし、自分の作品を「すごい」と高評価してくれる人が多いということも改めて知ることが出来ました。
その上でいかに人生において積極的な選択を続けられるか。
作家としての成長も人間としての成長もやはりそこが分岐点なんだとも思わされる経験だったと思います。
今年も僅か。大きな出店はもうありませんが、来年もこの「自分から動く」、「自分から与える」姿勢を忘れずにアーティストとしての人生を楽しんでいこうと思います!
それではまた!ありがとおりがみ!!◇◇
by 興喜
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