• 紫陽花

2023.5.23 折り紙1枚折りでポケモン、リザードを制作

折り紙作品

ひさびさの新作投稿!

コロナも明けそろそろ海外に挑戦しようと目論んでいるものの資金難に頭を抱えているコーキです(※資金難は今に始まったことではない)

さて、ここ最近は創りたい作品を創ろうとするスイッチがよく入るもので、家にしばらくある紙を減らしたいこともあって新作を考えることにしました。なんせ、折り紙を本業としている人間ですから割と紙素材が生活スペースを占めてしまうものなのです。。馴染みある例えを出すなら株式トレーダーがデスクにディスプレイを何台も置いてスペースを圧迫しているイメージ(なのかもしれない)。

制作経緯

さて、今回の作品はポケモンのリザードですが、最初からリザードを作りたいと思っていたわけではなく、家に赤い和紙が余っていたため何か赤い作品が作れないかと題材を探していたところポケモンを作ろうと思い立ちGoogle画像検索で「赤い ポケモン」と調べていたところ、こいつリザードが目にとまったのです。#こいつ...折れるぞ…!

リザードの方も、まさか折り紙にしてやろうという人間の目にとまるとは思っていなかったことでしょう。

そんな経緯があり早速制作に取り掛かりました。
リザードのような翼のないドラゴンは折り紙では割と題材として珍しくなく、ビジュアルもかっこいいので世界中に折り紙の作例があります。
しかし、ひねくれ者の僕がなぜこのような題材を選んだかというと、赤と白のモノトーンで完結する配色であることと(紙の表と裏で表現できるパズルっぽい面白さがある)、特に頭部は折り紙になるぞといういつもの根拠のない直感があり、ひねくれよりも面白い題材だと感じたからなのです。

そう、アーティストの制作動機なんてものは本当によくわからないものなのですよ。

とはいえ難航した制作期間

なんやかんやでかかった時間は4日ほど。

即興的にまとまってくれる部分が多いと思っていましたがそうも人生うまくはいかないもの。

特に時間がかかったのは頭部。それ以外はとてもバランスよく、お腹の白い部分の折り出し、手足、しっぽのバランスはとても気に入っていて納得いく造形としてまとまってくれました。
その調子で完成すると思いきや、余った領域で思った通りの頭が作れず。。こいつの頭一つを作るのに自分の頭がオーバーヒートするレベルで悩み果てました。#リザードの逆襲

リザードを1体を作るのにできたリザードのご先祖様3体

素材について

そんなペースで2,3日悩み、試作を作って何とか形になりました。
悩み散らかした後に求めていた形にできた瞬間は何物にも変え難い達成感を感じるものです。

サウナに入って水風呂入って外気浴する感じで頭がぼーっとします。#折り紙サウナ現象

さて、そんなリザードに使った素材について解説。

まず今回使用したのは確か広島の紙屋さんで購入した和紙。(何和紙かは確か購入したときに表記が無かったはず)
赤い和紙と白い和紙を用意し、張り合わせることで裏が白い赤い和紙が出来上がります。これを裏打ちと言ったりします。

ただ張り合わせると言わずもがなその分厚さがかさむため折り紙を折り慣れていないと仕上がりに影響するため少し上級技。

そんな和紙を畳みながら面白いと感じたのは、和紙はたくさん触るとそこが毛羽立ってくるという性質があることです。パルプでできた、繊維が細かい洋紙には出しにくい特性です。
作品をよく見ると毛羽立っている部分とそこまで毛羽立っていない部分があり、作品を鑑賞する側からすると何度も何度もこだわって力を込めて作ったところが一目で分かるので、そんな奥深い見方が出来る素材と言えますよね。

和紙の特性をちょちょっとまとめてみたので折り紙を作る人は参考にしてみてね

  • 毛羽立つ
  • 弾力がある(折ると戻ろうとする力が強い)
  • 紙の端っこが延びるので難しい折り方は気を付けてね
  • 光を使った作品とはテクスチャーの相性が良い(繊維っぽい質感がたまらんよ)
  • 紙の持つ個性が豊富。その分ネットでポチると厚みや質感が想像と違ったりする場合がある

以上、現場から和紙についてお伝えしました。–終–

その他作品情報

使用用紙サイズ: 30cm x 30cm
完成サイズ: 高さ約10cm
制作日: 2023.5.23
使用用紙: 和紙赤と白貼り合わせ
創作/制作期間: 4日

毛羽立ちクローズアップ写真1 毛羽立ちに注もーく!
毛羽立ちクローズアップ写真2 毛羽立ちに注もーく!

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