こんにちは浜松の折り紙アーティスト、コーキです!
今回はシンプルに柴犬を作りました。
動物はみんなかわいいですが、動物の後ろ姿は特にかわいいもので。。
そんな経緯で後ろ姿シリーズをいくつか作ることにしました。
作品の経緯、工夫
今回のこだわりは後ろに特化したデザイン、そして同じ一辺15cmの紙から子犬、お母さん犬を折り出すために工程数を調整していることです。
なのでお母さん犬の正面からの見た目は見ても分かる通り、口もなければ目もないのっぺらぼうなデザインになっています。
面白いのは、デザインしなくてもまるでそこにあるかのようなデザインをすることが出来るということです。
今回で言うと母犬を見上げる子犬の目線と、後ろ姿という正面の表情が見えないアングルを狙うことで母犬の表情を想像させることが出来ます。
そもそも日本の伝統的な芸術の表現方法として、このような「表現するために表現しない」というパラドックス的な表現方法が存在するようです。
近年折り紙の日本でも「コンプレックス折り紙」、「超複雑系折り紙」というまるで本物のような写実性を極めた作品が流行ってきている印象ですが、このような造形方法がもともとの伝統的な折り紙が西洋美術の影響を受けて生まれた造形方法である一方、そぎ落とされたシンプルな造形を極めるのも深い面白さがあるのではと感じます。
作品詳細
size of paper: 15cm x 15cm
hight: 8cm
designed: 2022/3/19
material: common origami paper
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