• 紫陽花

1作の制作に数か月かかるわけ

折り紙作品

昔々。僕が小学生だったころ魚の図鑑を読むのが大好きで図鑑がぼろぼろになるまで読みふけっていた頃のこと。

このアジアアロワナという魚がきれいで、地元の水族館で見た時もその優雅な泳ぎに食い入ってみていました。

そんなアジアアロワナを折り紙で作れないだろうか。。

そう思い立ったのです(思い立ったのは最近の話)。

そこで今現在制作途中のアジアアロワナの進捗状況を解説したいと思います。

これは僕の没作品がなぜ没となったのか、言葉に書き下すことで原因が明確になるのではないかという制作の質を向上させる目的もあるので少々初心者には難しい内容になりますがご容赦ください。。

ところで、折り紙の創作には僕の場合長くて4か月ほどかかったりする場合があり、よく驚かれます。

なぜ紙を折るのにそこまでの時間がかかるかというと、簡単に言うと今までにない折り方を創り出しているからなんです。ではどのように創作しているのか順を追ってみていきましょう。。

順序決め

創作するには作品のどこから作るのかという順序を決めます。

この作品の場合ディテールにこだわりたかった頭部から作っていくことにしました。

そこから胸びれ→尾びれにかけては紙の対角を使い、細かい角を出していこうという作戦でスタートしました。

というのは紙の対角の角は様々な形の角を作りやすく、折り紙の造形をするにあたって難しそうな部分を対角の角に充てることで造形しやすくするためです。(ちょっと難しい内容ですね)

全体的にはこれで必要な角が出ました。即興レベルならこれで十分お客さんに喜んでもらえるレベルだと思います。

が、今回は頭部などこだわりたい部分があるので各部分を重点的に試作していきましょう。

頭部の試作

上の写真で悪くはないのですが、肝心なめだかみたいです。。

その原因は恐らくアロワナ特有の口のひげが無いためと、あとディテールを要求するのであれば鰓(えら)ぶたも表現したいところです。

そこで今回はひげを折り出すことを中心に作っていきましょう。

ひげを折り出す

頭部はリアルに作れました。このまま背びれ→尾びれに移っていきましょう。

と思いきやどうもいろいろこねくり回した結果、背びれを折り出し尾びれまで作れる紙の領域が足りないことがわかってきました。

では次は尾びれのデザインを練っていくことにしましょう。

尾びれのデザイン

ざっとこんな感じです。

背びれから尾びれの流れは悪くないですが、欲を言えば尾びれとしっぽの境目をはっきり分ける線が欲しいところ、、

しかし致命的なのは下半分のひれを折り出せないということです。

しかし経験的にこれは紙に対する尾びれの割合を減らすと解決しそうな問題なので、ここは割合を改善していきましょう。ということで次に再デザインが必要なのは尾びれの境目。そしてお腹側のひれの折り出し方です。

今日2022年1月22日の段階ではここまでなので、続きは続編で!

難しいお話に付き合ってくれた皆さんはやさしい!笑ありがとうございました~

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