• 紫陽花

折り紙歴20年で得たものは

折り紙ブログ

前回の記事にも書いたように、僕は幼稚園の頃から折り紙をはじめ、今に至るまで続けてきました。その年月20年以上…。常軌を逸しています。

昔聞いた話ですが「一万時間の法則」という法則があるらしく、どんな嫌いなことでも一万時間続ければプロのレベルに達するのだそうです。

計算したところ1日5時間20年ぶっ通しで折り紙のことを考え続けると36,500時間になり(もちろんぶっ通しで折り紙なんて考えているわけではありませんが)、1万時間を一つの基準にすると相当な時間を積み上げてきていることがわかります。

ピアノを10年続けたよ!とか、ダンスを小さいころからやってました!という人は僕よりは体感的に多いですが、果たして折り紙を20年やってきた人間は何が身についたのでしょうか?

振り返ってみましょう^^

20年以上折り紙を続けて身についた他の人にない能力

プログラミング的思考

最近耳にする言葉で、プログラミング的思考という言葉があります。これはコンピューターにコードを書く能力のことではなく、端的に言うと論理的に考える力のことを言うそうです。

プログラミング的思考とは、物事を考える時にその物事の動作や順序を理解し、効率的に意図した動作や結果を導くために論理的に考える力のことです。プログラミング的思考を身につけることで、物事の「目的(意図)」を的確にとらえ、合理的に考えることができるようになると言われています。

https://kids.athuman.com/cecoe/articles/000178/#:~:text=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E7%9A%84%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E7%89%A9%E4%BA%8B%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E6%99%82%E3%81%AB%E3%81%9D%E3%81%AE,%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

折り紙をしている時の脳の思考は大きく2つの状態に分かれると思います。一つは折り図を追いながら折る時、そして世にない作品を形づくる、いわゆる創作するフェーズ。

このプログラミング的思考に関してはこの両方に当てはまるのですが、

「どう紙を動かせば次の形になるだろうか?」

その疑問に対し、お手本と自分の形を比較し共通点と異なる点を見出しながら折り進める過程はプログラミング的思考そのもので、折り紙のみならず様々なことに応用が出来る思考回路です。

後者の創作においては特に重要になります。

創作はまっさらな正方形から複雑な作品を作るため、あらかじめ頭の中でどのような順番でどのような折り筋をひくか作戦を考えてスタートしますが、初っ端からうまいことはいかず問題が生じます。

それが紙の領域不足なのかそれとも折り筋のひき方が問題なのか、、。様々な問題の可能性を考え、それに対処しながら完成形へと近づけていきます。

古典的な「折り紙」ですが、実はプログラミング的思考、PDCAサイクル、今になって求められる思考のエッセンスが多いのです!

目に見えるものを折り紙に変換する思考

これは創作するようになってから知らずしらずにやっている癖です笑。

特に動物園や水族館などの綺麗な生き物を見た時やかっこいいもの、心動かされるものを見ると、この思考がバックグラウンドでフル回転しています。

主に新作を作る時にインスピレーションや今までになかった形がひらめいたりすることがあり、こういうアイディアは自室で制作していても絶対出てこないものです。

僕が考える折り紙思考は、平面を立体物にすることもそうなのですが、立体物を平面に折りたたむ、逆の思考もまた折り紙思考で考えることが出来ます。

有名なのが現・東京大学名誉教授である三浦公亮さんが考案した、ミウラ折りなどがあります。これは巨大な平面をどのように効率よく折りたたんで宇宙空間で展開するかというある種の折り紙思考です。

このようにプロダクトデザインの一つの切り口としても「折り紙」が応用できるんです。

理系脳

初めに書いたプログラミング的思考に似ていますが、図形に強くなります。たまに言われる空間認識力ってやつですね。

僕は折り紙はビジュアルから入る数学だという感覚があります。

少し掘り下げると、折り紙は幾何学的な図形の組み合わせでできていることに気づき、創作のレベルになると平方根など数を扱うことも少なくありません。

そんな世界の入り口に折り紙があって、実は奥で繋がっているんですね。

ただよく勘違いされるんですが、特に空間認識力が無いと折り紙が出来ないわけではないので怯えないでくださいね笑

抜きん出た集中力

集中力が鍛えられます。

折り紙を子供に教えていて思うのは、折り紙が好きな子供は集中力が平均的に高いです。

これは折り紙だから集中できるというのもあるんですが、ゆくゆくこれが論理的思考力の成長とともに成長し、様々なことへ通用する集中力に育っていくと思います(あくまで僕の一体験談ですが)

こんなところで、今日は「20年以上折り紙を続けて得たものは何か」という話題で記事を書いてみました。僕は折り紙で成長できたことも多いと思っていますが、やっぱり折り紙にもいい事ばかりではありません。そんな折り紙の「折り紙の副作用」という毒々しいテーマについても書いていきたいと思っています

それじゃ、今日はここまで!次回をお楽しみに!

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